失って初めて気付く大切なもの~

よく聞く歌の歌詞に一つはありそうなセンテンスだ。
最近この歌詞のような体験をした。

先日急な体調不良になり、病院へいくと食物アレルギーの疑いがあると
アレルギー検査を受けることになった。
前日に食べたものをもとに検査項目は『卵』『小麦』『ウリ科』『ナス科』。
検査が出るまでどれが体調不良を引き起こすものかわからない為、
一週間上記の項目のものに当てはまるものが食べられなかった。
食事の時、食べるもの・原料に気を付けなければならず大変だったが
特に困ったのが『卵』『小麦』だ。
主食としては米以外の麺類・パンはもちろん小麦粉が使われていることを始め、
米は大丈夫だからと、カレーを手に取ると物によっては小麦粉が使われている。
他、大好きなチョコレートには鶏卵を使っているものもあったり、食事以外のおやつ
も制限された。

一週間後、結果は検査項目で『小麦』のみがセーフ。
卵はやはりダメだったのだが、小麦製品が食べられることに安心したし
久しぶりに食べた時のありがたさ・おいしさはひとしおだった。

もちろん他のひっかかってしまった検査項目の食材を食べられないことは
非常に残念だが、今食べられるものの有難さを知ることが出来た。

『今あるもの』への実感、今身の回りにあるもの、環境に対しての有難さというのは
日常では感じにくいのかもしれない。
ただ、振り返ることは出来る。

少し飛躍するかもしれないが、自分の職務経歴書を
書いている時にも同じようなことを感じた。
当たり前にあった環境を一つずつ振り返り、
なにをやってきたか、どんな状況でどんな気持ちでいたか。
当時は通常だったことも、振り返ったその時には
ありがたいことだったのだなと感じることが出来た。
同じ時はもちろん来ないので、今ある環境で出来ることをする。
これまで親をはじめ人生の先輩方には幾度となく言われてきたが、
そういうシンプルなことが、失ったときに後悔がなくなる方法で
感謝の気持ちはなんらかのターニングポイントで、
納得感を持ってきてくれるのかもしれない。

ふとした時に、振り返りと環境への実感は忘れないようにしたい。

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