強い人

先日の社内ワークショップでの出来事だ。
「精神的に強い人と聞いて思い浮かべる人は」という質問に対する参加者の答えが、
サッカー選手であったり作家であったりと様々で、どの答えもなるほどと思うものだった。
一方で、共通点も確実にある。
精神的に強い人は、どういう状態があるべき姿なのかを体感として知っていて、
不調のときに戻す力が働くということだ。
ぶれない軸や芯があるといってもよいかもしれない。

採用面接においてよく聞かれる質問の一つに成功体験があるが、失敗体験もよく聞かれる。
挫折のない人間を雇用するのに企業はリスクを感じるからだ。
失敗があるのは当然で、大切なのは、失敗をどのように乗り越えたかということ。
低迷したときに、「現状から上げなくては」と焦っても、空回りしてしまうことが多い。
むしろ先ほど書いたように、あるべき状態をイメージして、
その状態に戻ろうとする方が上手く行く。
苦境で何を感じ、何を考え、自らどう行動したか。
結果だけではなく、どのような思いをもって取り組んだか、という部分を含む
全体のプロセスが非常に大事だ。

平成を前期、中期、後期と分けるとしたら、
少なくとも後期以降の中途採用は、確実に業務プロセス重視の傾向が強くなった。
令和の時代においても、この流れが続くと思う。
業務プロセスをどうしているかをとっさに聞かれると、
意外とスムーズに説明できない人が多い。
ここに、採用選考を突破したり、
転職に限らず、仕事でより高い評価を得るポイントがある。
弊社のキャリアコンサルティングでは、そういったこともお伝えするように努めている。

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