少し前の新聞記事になるが、
日経とマイナビが2019年度卒の大学生と院生4.3万人から
回答を得て集計した結果、文系では広告業・旅行業、
理系では消費材や食品分野への就職志望者が増えていたそうだ。
実は弊社が企業様からお預かりする求人の要件を見返すと、
理系人材(理系的)を求めるものが極めて多いという事実がある。
消費財の開発系や品質製造系は言わずもがな、
最近だと理系バックボーンの営業職という様な要望も目立つようになっている。
弊社お取引以外でも、当然ながらIT、金融やコンサルなどの業界でも理系人材が熱い。
世の中全体の向きとしてもやはり注目されているのは理系だろう。
先日、働き方改革法案が可決されたが、その肝となるのは「生産性向上」。
それはつまり理系の花形分野であるAIやロボットへの設備投資を意味しており、
あらゆる分野に最新の技術が浸透していく過程で、専門家の手が必要となるからだ。
翻って、文系人材(私も含め)については…
あまり派手にクローズアップされることがない。
一昔前にMBA資格取得者がもてはやされた時期もあったが、
それは自分たちの存在感の薄さからくる反動だったのかもしれないとも感じる。
要するに「自分の専門はこれ」というのを持っている人が少ないという事だ。
実際に面談で理系の方とお会いすると、大学を選ぶあたりで自らの
「選択意思」に強いものがあると感じる。
文系の好みは良くも悪くもイメージによる「好き嫌い」の軸が先行していて、
お話をしていても非常に人間らしく憎めない方が多い反面、
現実に向き合う事が苦手な方もまた少なくない。
なかなかポジティブな切り口で語れなくて悲しくなる文系側だが、
世の中の数としては、文系がマジョリティである事だけは間違いない。
多数派だからこそ「今後の経済(転職市場)が活性化するカギは文系が握っている」
そう思い込むくらいの気概がないと、理系の波にのまれてしまうだろう。
「世界を動かす力は、統計にあるのではなく強力な熱情にこそ存する。
しかし、世界を正しく改良しようとするなら、その力は統計によって導かれなければならない」
イギリスの著名な社会学者の言葉だそうだ。
文系で生きている人たちが何をすべきか、そのヒントと勇気をもらえる言葉ではないだろうか。
