転職で重要なこと

来月から私の友人が結婚の都合で、別の職場で働くことになっている。
今の勤め先は小さな田舎町の電気屋さん。
地域密着のその店は、小さな子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで、
電気のことで困ったらご自宅まで足を運び、何でも相談にのって解決すると言う仕事。
お茶を頂きながら世間話をすることも重要なお仕事のひとつである。

一方、転職先は一部上場企業。会社の製品を作る工場にて、工場が安定的に稼働するように
電気全般を管理・メンテナンスする仕事。
縁の下の力持ちという役割。
基本的には工場から出ることは無く、接する人も決まっている。

給与を含めた福利厚生などは、街の電気屋さんと一部上場企業だ、
開きがある事は言うまでもない。

貴方が電気職人だったらどちらの企業を選ぶだろうか。
当然、正解などない。
人によって価値観も異なるし、モノの見方も異なる。

因みに私の友人は街の電気屋さんの方が自分には合っているだろうと言っていた。
私は彼との付き合いは30年ほど。饒舌ではなく、芯が細い感じもあるが、
真面目で人当たりも良く、何より人と話す事が好きな人間だ。
私も町の電気屋さんの方が彼には合っているのだろうと感じている。
自分でもその事は理解しているのだろう。

転職において、自分の事を理解することは、とても重要になる。
例えば、強みや弱み、備わっている能力など。
自分を知り、仕事を知ることが転職活動の第一歩だと思う。
そこを見誤ると、自分に合っていない企業選びをしてしまうことに繋がる。
先に例えた田舎町の電気屋さんと工場の電気設備職に限られたことではないが、
転職の際には自身の価値観、キャリアビジョンを意識して、選択をして頂きたい。

転職は決して楽なことではないし、職場を変えると言う事は、
想像以上に負荷のかかるものである。
今までの自分が通用しないこともあり、後悔することもあるかもしれない。
しかし、それでも自分が選んだ道だと信じて頑張って頂きたい。
転職をお考えの方、転職された方、そしてこれから新しい職場で働く彼に
応援のメッセージとして贈りたい。

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