仕事でもプライベートでも、相手の何気ない言動に対して
「よくそこまで気づけるな…この人」と感嘆する事がある。
それは、自分との「観察力」の違いに抱く嫉妬の感情に近い。
ざっくり言えば、普通ならスルーしてしまう事をしっかり観察し、
周囲への気配りや目配りを怠らず、そこから次の展開を
考えて行動できている人たちの事を指している。
同じ時間、同じ空間に居て出来事を共有していたとしても
そこから得られる情報量は「観察」の質によって大きな差を生みだし、
成功と失敗に直結するもの。主体性の観点からすると、
人生の幸福感にも影響を及ぼす大きなポイントになると思う。
そもそも、観察という言葉は仏教からきているらしく、
「人が持つ知恵によって対象となるものを正しく見極めること」だったり、
辞書だと「事物の現象を自然の状態のまま客観的に見ること」
と書かれていたりする。実際、これは相当難しいことだ。
人それぞれ、好き嫌いの感情や思考パターンを持っているので、
何かしらのフィルターを通して事象を処理して日々生きている。
その方が手っ取り早いし、脳がサボれるからとても楽ちんなのだ。
生き物としての自然な機能にサボりが組み込まれているわけだが、
周囲への気配り心配りができる人は、その脳のサボり癖にあらがい、
物事の変化やあるべき姿の様なものをしっかりと「観て」いる。
本人たちは慣れっこで当たり前の様にやっているだろうが、
出来てない立場からすると、気合で「観る」意識をピン止めしようとしても
気づけば外れてしまっていて、過去に何度か断念をしていた。
そこで、新しい年を迎えたこのタイミングで再チャレンジのために下記に取り組む。
①「断捨離をする」
:モノが増えすぎると考える事も増えるので大切なことを見失いがちになる。
サボり機能が発動しないようにするために極力余計な思考機会を排除する。
仕事上使用するツールや本をはじめ、洋服や情報をとってくるサイトを絞り込む。
使い方のイメージを具体的に想起できないものはその時点で極力捨てる、
②「思い込みを捨てる」
:上記断捨離にも絡むが、今の自分が持っているイメージ(出来る・出来ない)に
無意識に執着している事を自覚する。要は他人からどう見えるかを過度に気にせず、
自分は、思っているほど大したことないし、でも、そこまで出来ていないわけでもない、
くらいの感覚でフラットに日々の出来事に対処する(深い呼吸と睡眠もセットで)
③「当たり前だと思わない」
:自分の周りにある人、モノ全てに対して「はいはい、それね」という様な処理をしない。
経験のストックやサンプルを増やしたことが視野を遮り、本当はじっくり観るべき事を
スルーさせることが大きな損失につながる。
何事も、ちょっとした変化を維持させる事が成長のコツだと心得ている。
年男の私、これに関してはカメの意思でサボらず継続したいと強く思う。

コメント
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うさぎは亀を見ていた。
亀はゴールを見ていた。
そこに勝負の分かれ目があった!