誰のせいでこうなった

大手航空会社が多くの社員を小売店に出向・転籍させたり、
冬の賞与の支給をカット・大幅削減せざるを得なくなっている。
受け入れ側の小売業も厳しい経営環境にある。
小売ではないが外食を始め、倒産する会社も少なくない。
この年末を乗り切れない会社もあると思われる。
一年前に、この状況を予想できた人がいただろうか。

経営状況が厳しくなっても、人件費も家賃も支払う必要がある。
国からの公的な補助はあるが、それも限界がある。
そのことは、増えていく倒産件数が示している。

「誰のせいでこうなった」。
苦しいと、人はこう考えたり言ったりしがちだ。
恥ずかしながら、私もそう思うことがある。
環境が厳しいのは事実かもしれない。
しかし、他責にして事態が好転することは一つもない。

コロナの影響もあって、採用基準は益々厳しくなっている。
弊社は、お客様によっては、人事部長様でなく社長様と直接やり取りしているが、
「業績が極端に悪くなったわけではないし、募集はしているけど、
この状況で採用するのだから、当然、目線は厳しくなる」と普通に言われる。
本当に、その通りだと思う。

採用面接で、よく聞かれる質問がある。
困難な状況で、何を考え、どう行動し、乗り切ってきたのか。
結果も大事だが、見られているのは考え方であり、プロセスだ。
他責にしても何も解決しない。
「できない」ではなく、「どうすればできるか」。
事態の改善や解決のために、自分に何ができるか。
常にそう前向きに考え、動ける人が益々求められている。

仮に今、それが充分できていなかったとしても、
意識して行動し、一年間積み重ねれば、確実に状況や周囲の見方は変わってくる。
そうして転職に成功された方も少なくない。

弊社のキャリアコンサルティング面談では、上記のような話を含め、
最新の転職市場や、その中で求められる人材像についてもお話ししている。
興味を持たれた方は、ぜひ、一度受けてみていただきたい。

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