問われる能力

緊急事態宣言のさなか、ワイドショーでは
「我慢できない大人」の報道がなされていた。
密集した海辺でサーフィンをする人、
自分が陽性だと知りながら高速バスで長距離移動してしまう人、
遠方で営業しているパチンコ店に並ぶ人…などだ。

我慢できない大人に共通して足りていないのは「想像力=思いやり」だ。

コロナウイルスの厄介なところは個人により症状が異なることで、
感染後に症状が出ない方もいれば、感染後に重症化してしまう方もいたり、
場合によっては命すらも落としてしまうということがあることである。

我慢できない本人が感染しても自業自得としか言いようがないが、
家族や友人への感染リスク、医療従事者へ過度な負荷がかかる。
個人を一軸、家族を二軸、医療従事者を三軸として考えた場合、
その社会という「容れ物」が思いやりに溢れる形になることを切に願う。

今後、緊急事態宣言が解除されたとしても
解除後には自粛活動の中で見えてきた
新たな課題への取り組みや見直しが求められるが、
これからさらに重要度の増すスキルとして「自律」が挙げられる。
一日一日を大切に生き、「自律」の力を養うことで
数カ月後、数年後に大きな差が生まれる。

社会に対する「自律」、勤務先に対する「自律」など、
「自分は今何をすべきか」を考えて行動することができるか。
ウイルスや社会の動きにアンテナを張るだけでなく、
自分自身に矢印を向けることがもっと重要なのかもしれない。

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