遅すぎるということはない

日本代表監督のハリルさんを解任したことで、
サッカー協会は強い批判にさらされている。
確かに場当たり的だと感じるけれども、
個人的には「まあ、仕方ないかも」という印象だ。

「これはいける!」と期待できる要素は皆無だったし、
何せワールドカップは4年に一度開かれる世界規模のお祭だ。
「にわか」も含めてたくさんの人が注目して盛り上がるもの、
ファン(顧客)あってのものだと思うからだ。
期待薄の代表チームでは盛り上がりに欠けるし、
スポンサーとしてもお金を出し続ける事を疑問に思うはず。
ファンがワクワクするようなチームを作る事も重要だった。

もちろん、競技である以上「勝つ事」は何よりも重要な事だし、
問題があっても強いチームには周りもなかなか文句は言えないもの。
勝ち続ける事で周囲を黙らせるというのも一つの手ではある。

ファンが求める形を追求するか。
仮に面白くなくても勝利にこだわり実績をあげ続けるか。

本当はどちらも大事だけど、両立するのはとても難しい。
これは、我々の普段の仕事においても共通している部分がある。
そういえば、カルビーの代表を退任した松本さんが昔のインタビュー記事で、
「就任時に、カルビーは既に顧客志向は超一流の組織だった。
しかし、数字をあげる、執着するという意識は希薄だった。
だから、徹底した成果主義の導入に心血を注いだ」
と語っていた。その徹底により、カルビーは5年で利益率が10倍になった。

ファンから支持され、自分を磨いてさらに結果にもこだわる。
カルビーの業績はそれを両立できた時の強さを物語る事例かもしれない。
やはり、それができるのはAIではなく、人間なんだと思う。
そう考えると本田がつぶやいた「It’s never too late to start.」も
何となく前向きなメッセージに聞こえてくる。

何事も、アクションを起こすのに遅すぎるということはない。
サッカー日本代表、そして全てのビジネスマン(自分)も含めて、頑張れニッポン!

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